記憶を読み取れる少女としゃべる信号機の物語
インディーズゲーム「アンリアルライフ」
ダークブルーを基調とした2Dグラフィックで描かれる美しくも切ない物語
発売当初はNintendo Switch版のみでしたが、Steam版がリリースされたので遊ぶことがでしました。
独特な雰囲気と美しい2Dドットで表現されているのに、何かダークなイメージが見て取れる本作、アドベンチャー好きな私としては気になる作品
「アンリアルライフ」オススメのポイント
- 2Dなのに美しいドットと演出
- 心を揺さぶられるシナリオ
- ノスタルジックなBGM
- 個性的な一風かわったキャラクター達
ネタバレはありませんのでご安心を
https://www.youtube.com/watch?v=LFvIFRtqO3I&list=PLOPesKA2h4O-dyJV4GY7eoUZOJTe5NIVY&index=1&t=77s
「アンリアルライフ」ゲーム概要
アンリアルライフ
記憶喪失の少女とAI信号機が描く奇妙な謎解きアドベンチャー
2Dドット絵のパズルアドベンチャー
「ハル」という記憶喪失の少女としゃべる信号機「195」との出会いから物語は始まります。
自身の記憶を取り戻すための冒険の旅に出かける「ハル」と「195」
ハルには特殊能力があり「さわったモノのキオクを読み取る」事ができ現在と過去の風景を見比べ、新たな発見やハルの過去に繋がる情報を得ることができます。
記憶をたどった先に、待っているのは……。いったい・・・
アンリアルな世界を幻想的に表現
いわゆる雰囲気ゲーと感じられる作品だが、2Dドット絵での表現が美しくグラフィックを引き立たせるBGMがとてもいい感じにマッチしている。
ダークブルーで彩られた夜の街並みといった感じだけど、私たちが住む日常と少し違うアンリアル感でこの世界に引き込まれていく
シンプルながらも美しい2Dドットのグラフィック
2Dドットでの表現や色使いの凄さ
アンリアルな世界観に魅力を感じプレイしていたが、グラフィックの美しさや見せ方や表現が素晴らしい
私たちの住む日常的な風景がダークブルーをメインに色使いされていて何処となく夜っぽい雰囲気が描かれています。
ですが、ダークブルーの中にひときわ輝く主人公の白いワンピースが一筋の光の様に力強く感じられ、イベントのアニメーションシーンもキャラやモノの動きではなくエフェクトや演出で表現されているので2Dドットでもチープさがなくリアルに感じられる。
世界観を表現するノスタルジックなBGM
ダークブルーの世界にマッチしたBGM
「アンリアルライフ」の世界観はダークブルーで夜の街の非日常という感じ
全体的に少し暗めのイメージだがBGMが悲壮感漂うものでもなく、かといって希望溢れるものではないが、物静かで淡々と夜を包むような温かさを感じられる。
時折、イベントや展開があるシーンではシリアスな曲調になったり、もの悲しくなったり場面に応じピッタリなBGMが深くこの世界に浸らせてくれます。
「アンリアルライフ」はこんなゲーム
記憶をなくした少女「ハル」がしゃべる信号機で高性能AIの「195」との出会いから始まり彼女の記憶を取り戻すまでを描いた物語
キャラクター
「ハル」
本編の主人公で白いワンピースに青い髪の少女「ハル」
彼女は歩道で倒れていたところ誰かの呼び声で目が覚めます。目覚めた彼女は呼び声の主で信号機の「195」と出会う。自身の記憶が思い出せないこと、字が読めなくなっていることそして、モノの記憶を見ることができること・・・この能力で見た「先生」と呼ばれる存在に会うために旅にでる。
「195」
高性能AIの無線式信号機「195」
自身が設置せている歩道で倒れてしまった少女をサポートする高性能AI「195」、少女に呼びかけ何とか立ち上がった少女「ハル」に記憶がないことを知り、記憶を取り戻すまでの手伝いをすることになる。「ハル」の脳内に直接会話情報を送信する事ができいつも近くで見守っている。
触ったものの記憶を見ることができる
過去を見る力
自身の記憶をなくしてしまっている「ハル」だが、触ったモノの過去の記憶を見ることのできる能力「そのモノが覚えている過去の映像」を持っていることに気づきます。
この能力を使って自分が過去にこの場所で何をしていたか、この場所の現在の姿と過去の姿の違いを見ることにより謎を解いていく。
例えばこの場所に存在していたモノがなくなっていたり、逆に過去に存在していなかったモノがあったりとその矛盾点を探しながら謎を解いていくといったシステム
物語が進むにつれてさわったモノの記憶を「195」が記憶しておいてくれて見返せるので親切設計で非常に優秀なこうせいのうAI「195」ですね。
行く先々での謎解き
記憶を読む力で様々な謎を解く
ある記憶を頼りに旅に出る少女と信号機、行く先々で記憶を探す手がかりを手にれるため様々な謎を解かなくてななりません。
旅の途中で知り合う個性的なキャラクターに手伝ってもらったり、パズルを解いたりとカジュアルで比較的簡単ではあるがとても工夫された作りにっている。
「アンリアルライフ」の特徴や便利機能
このアンリアルな世界では色々な特徴や便利な機能が用意されています。
高性能AI「195」の記憶能力
物語が進んで行くとメインメニュー画面から体験したことを「195」が記憶しておいてくれます。
- さわったモノ
モノの記憶を見返せます - おはなししたコト
会話のバックログを見返せます - わたしの考え
イベントシーンを見返せます
セリフのバックログやこれからすべきこと等、ゲームに行き詰まったらヒントになるようなことを見ることができます。
移動が楽ちん転送ドア
各ステージにある転送ドアを開放することでファストトラベル出来るようになります。
ユニークな登場キャラクター
旅の途中で出会うユニークなキャラクター達
「ハル」の行く先々で記憶の手がかりを見つける手助けをしてくれます。
物語とは別にミニゲームもあり
ゲーム内に「VOLTA」というミニゲームが存在
シューティングゲームを遊ぶことができます。対戦相手は高性能AI「195」
まとめ:「アンリアルライフ」は非日常の世界に浸れる作品
ダークブルーを基調とした幻想的な世界で記憶を探す旅にでる少女と信号機を描いた作品
旅の途中で出会う個性豊かなキャラクター達や、明らかになって行く真実を「ハル」はどう受け止めていくのか。そして、「195」は「ハル」の記憶を取り戻すことができるのか。
良かった点
- 幻想的な世界観で描かれる2Dドットグラフィック
- 世界観に没頭できるノスタルジックなBGM
- 心に残るストーリー
悪かった点
- ストーリーボリュームが少なかった
- ストーリーや世界観に没入するまで時間がかかる
ストーリークリアまでは早ければ4時間くらいでいけるのではないでしょうか。謎解きの方に時間がかかってしまう印象
突然歩道に倒れていた所から始まり謎のしゃべる信号機が登場し物語の世界観についていけてなく本作の世界に入り込むまで時間がかかった感じです。
物語全体としては最後までまとまっていて、オーソドックスなストーリー重視の謎解きアドベンチャーという感じです。ですが2Dドットでこれだけの美しい表現ができることに感動しました。
「アンリアルライフ」は今のところNintendo Switch版とSteam版でしかプレイする事が出来ませんが、アドベンチャーゲームが好きな方は一度プレイしてみてはいかがでしょうか。
今回のお話はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり